天才画家と自閉症、聞いたことありますよね。
勉強はイマイチでも絵画で自己表現できれば、芸は身を助ける。絵筆1本で「先生、先生」と呼ばれる将来がくるかも。
日展入選の腕前 だったのに・・・
次に私が息子の非凡を発掘するために選んだ習い事は「絵画教室」です。小学校2年生ごろから中学3年まで続けました。
油絵、水彩画、工作、夏休み課題も教室で終わらせてくれたので、とても助かりました。キャンバス代や絵の具代なども結構かかりましたが、仕上がる絵画はかなり上手でした。
日展で入選したこともあります。
そんな数々の名作を、数年前から始めた断捨離で、油絵のほとんどを捨ててしまいました。残っているのは写真のみです。このブログにも所々使用している絵は息子が絵画教室で描いたものの写真データです。
息子は絵画の天才ではないかもしれませんが、絵のすべてに優しさがあふれています。
データだけになってしまいましたが、大切にし、このブログで息を吹き込みたいと思います。
そうそう、この絵画教室では毎年、「年賀状」を作らせてくれました。とても味のあるその絵を、子供の年賀状だけに使用するのはもったいないと思い、scanして家族全員の年賀状にしました。
あれから15年ほど・・・。今でも毎年干支の絵を描いてくれます。
この絵を楽しみに年賀状のお返事くれる方もいます。25年ぶりに合った義姉も初めて会う息子に「絵がうまいんねぇ!」と開口一番褒めてくれました!
毎年出す枚数も減り続けていますが、息子が今でも書いてくれる干支の絵に、ほっこりしてくれる人がきっといると信じて、嫌がらずに描いてくれるうちはお願いしようと思います。
子供の絵は捨てないで!風水で良い効果も
1つだけでもいいです。
絵日記の反省
それはまだ私が「自閉症はよくなる」と信じていた小中学校の頃です。
絵画と並行して絵日記もかかせていました。
その日にあったことを文章にする事と、場面を思い出して描くことは彼の進歩に役立つと思いました。学校の様子をほとんど話さないため、知りたかったということもあります。
素直な彼は数年間、習慣となり書き続けました。今思えば、これも当時の私が「自閉症の良化」を信じて課してしまった愚策だったのかもしれません。内容についても「もっと違うことない?」などプレッシャーかけてしまった時もあります。彼は「やりたくない」と言いたかったと思います。ほぼワンパターンの絵日記がそれを物語っていますよね。継続は力なりなんて根性論を押し付けていました。
この絵日記もそうですが、振り返ると、かわいそうなことをしたな、一番理解していなくちゃいけない私が一番不理解だったな、と思うことばかりです。もう時間は巻き戻せませんが、そんな私の失敗も、きっと同じような立場のお母さんの参考になるかもしれません。正解なんてありませんが、失敗もラッキーだったことも、経験したことは記事にしていくつもりです。
これからですが、絵日記を嫌な思い出にしないために、旅行したり何かの記念日には
「家族みんなで絵日記を書こう!」というのを提案してみようと思います。
25年ぶりに会った義姉も息子に「絵がうまいんねぇ」のあとに、「この子もうまかったんよぉ~」と目を細めてかわいい弟(主人)をすかさず褒めていたことですし・・・ねッ。