水を怖がらず、丈夫なたくましい子になるための第一歩だ!絶対に泳げた方がいいもんね。モテるし。
たくさんの可能性を秘めた我が子は健康第一。息子が2歳頃から親子同伴の「ベイビースイミング」に通い始めました。
自閉症とスイミング
3歳からは1人でスクールにお任せでしたが、水を怖がることもなく、プールで浮かぶ様子はそれはそれはかわいいもので、健やかな成長を信じて疑っていませんでした。
4歳の頃、自閉症の診断がでましたが、行きつけの居酒屋では「小さいうちからプールなんか入れるから、そんなになっちゃうんだよ」と言われました。それは違うといいたかったですが、親の私も原因がわからないのだから、黙ってきいていました。自閉症に対する理解なんてほとんどの人がないのです。
「水泳は自閉症と相性が良い」とも言われていましたし、スイミングの続行を心に決めていました。
6歳の頃、ベイビースイミング教室の先生が「障害者専門の水泳スクールに移動するから、よかったら一緒どう?」と声をかけてくれました。その先生のことも大好きでしたので、迷わずそのスクールへ移りました。
移ったスクールは、様々な障害を持った生徒(子供から大人まで)が在籍しています。最初はマンツーマンのような丁寧な指導で、泳ぎはみるみる上達しました。代表の先生はスパルタだと評判でした。私は鬼のしごきで才能が開花するかも、密かに期待していました。
4年程経った頃です。教室は公共のプールを使用していたのですが、他の利用者から苦情が多くなったとのことで、いつしか様々な制限もかかった中での運営となり、規模が縮小されました。先生がたくさんついていて、かなりコントロールされた中でレッスンしているのに、何が不快だったのでしょうか?「どんな苦情だったんですか?」聞きたい気持ちもあったけど、聞きたくありませんでした。想像できるし、聞いた所で怒りと悲しみが噴き上げてきそうですもんね。
そんな事情もあり、この教室に誘ってくれた先生は元より、ほとんどの先生が辞めて、マンツーマンではなくなりました。
それでも息子は、すでに生活の一部となっている水泳が大好きなんです。
中学3年くらいの時、先生に「パラリンピックは無理ですか?」と聞いてみましたが、「それを目指している子供はタイムが全然違うよ」と一蹴されました。そうだった、このスクールは「少し苦しくても頑張って泳ぎ続けてみよう」という精神論と体力づくりが元になっているんだった。
本気でパラリンピック目指すなら、もっと小さいうちから、情報を集めて環境も含めて考えなくてはいけませんでしたね。
・かなり長距離を泳ぎ続けることができる。海でも一人で泳げるようになった。豪華客船や釣り船が転覆しても、生き延びる確率は高くなったぞ!
・体重を気にしている息子にとって、かなりの運動量になるので、満足感と安心感が得られている。
・15年以上指導してくださる先生とずっと一緒の仲間もいるから、週に1度のその時間もきっと安らぎpointなのです。
水泳は全身運動であり、体が硬くなってしまうことが多い自閉症には、きっといい効能があると思います。
東京の情報になってしまいますが、
にも水泳教室などいろんな教室があるようです。年に1度、水泳大会も行われます。頑張ればメダルももらえるので、目標にもなりますね。
東京パラリンピックが終わって
東京パラリンピックですが、どの競技も同じ人が何種目も出ているケースがありました。VTRを見ていても過去の国際大会に何度も出ているようです。日本代表に選ばれるだけの実力者ではありますが、他に候補となるような選手は本当にいないのでしょうか?
特に知的障害は競技数も少なく、新聞にも海外の方のものでしたが「知的障害者の種目をもっと増やすべき」との記事もありました。
その記事中、「・・・特に自立している選手しか参加できない・・・」というくだりがありましたが、納得です。
パラリンピックのインタビューを聞いていても、知的障害の方でも本当にしっかりした受け答えができていて、すごいなぁと思っていました。
障害の区別やテストに課題があるようですが、これからはもっと多段階のランク分けで、障害の軽い子だけでなく、たくさんの選手が晴れ舞台に立てたらいいのになあと思いました。
息子はパラリンピックでお声がかかるほどの水泳実力者ではありません。でも・・・まだ若いから、競技も増えたら、水泳じゃなくてもきっと何かチャンスはあるかもね!